数理物理学の方法 上 (数学クラシックス)ダウンロード

数理物理学の方法 上 (数学クラシックス)

によって P. Lax

数理物理学の方法 上 (数学クラシックス)ダウンロード - 数理物理学の方法 上 (数学クラシックス)は必要な元帳です。 この美しい本はP. Laxによって作成されました。 実際、この本には300ページページあります。 数理物理学の方法 上 (数学クラシックス)は、丸善出版 (2013/2/1)の作成によりリリースされました。 数理物理学の方法 上 (数学クラシックス)の簡単なステップでオンラインで表示できます。 ただし、ラップトップ用に保管したい場合は、ここで保存できます。
内容紹介 クーラント(Courant) とヒルベルト(Hilbert) による著作 『数理物理学の方法』の第I巻は,数理解析,応用数学,物理学の専門家を 育成する際に決定的に重要な,互いに有機的なつながりをもつ一連のテーマへの導入である. 本の内容は,解析的な立場で線形代数を述べることから始まる. その結果,無限次元の関数空間およびそこで働く作用素への一般化が ごく自然に行なわれ,特殊関数を含む直交関数系の議論が展開される. 同様な見方によって,(積分方程式についての)フレドホルム(Fredholm) の理論が, さらには,変分法の基礎事実が述べられる.連続体の力学系の振動に関する内容豊富な章も設けられているが, それは常微分方程式と偏微分方程式の固有関数の理論の行き届いた考察でもある. 初版の刊行以来70 年になる現在でもなお, 本書は上記のテーマへの卓越した入門書として役立つのである. 読者は,テーマの核心をなす理念に向かってソフトにしかもスピーディに導かれると同時に, 技巧的な詳細にわずらわされることなしに,これらの理論の応用を学ぶことができる. 記述の仕方は,いわゆる「定義/定理/証明」のスタイルとは対極をなすものであり, 式と式の間には多くの語りが加えられている.このことだけでも, クーラント?ヒルベルト本の新たな版の刊行は意義があるといえよう. 内容(「BOOK」データベースより) 数学が物理学やその他の学問から乖離し、抽象化・緻密化の度合を強める傾向に対する憂慮をこめて書かれた本書は、ちょうど時代を同じくして生まれた量子力学の発展にまさに必要な数学的方法を物理学者に提供し、数学と自然科学との間に豊かな交流が実現しうることを劇的な形で証明する結果となった。情報・生物そして工学とも結び付きを広げる豊かな現代数理科学の発展の礎を築いた一冊として、理系院生・研究者をはじめとする多様な読者に勧められる。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 藤田/宏 東京大学理学部名誉教授 高見/穎郎 東京大学工学部名誉教授 石村/直之 一橋大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

以下は、数理物理学の方法 上 (数学クラシックス)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
本書は数理物理学の定番「クーラント-ヒルベルト」の最新第4版(1993年)の邦訳の上巻である。第4版の編者P. ラックスがその「序文」で述べているように、変分法と微分方程式の境界値問題及び固有値問題を主題として再編し、新たな版として世に問うことの意義は言を俟たない。この最新版は、旧著を既に読んだことがある方、これから読もうとする方、の双方からおおいに歓迎されると思う。最近(2019年9月に)下巻の邦訳が刊行されたのを機に第4版を通読してみた。数空間(ユークリッド空間)と関数空間における「線形写像」及び「最大・最小値問題」の類似性を示し、スムーズに主題に繋がるように説明が工夫されている。(通常は無限次元の)関数空間に正規直交基底Uiがあれば、その関数fはf=ΣCiUi、Ci=(f,Ui) (fとUiの内積)と表示され、線形作用素L(微分作用素、積分作用素、など)がその像L(Ui)(の基底Uiによる列ベクトル表示)から無限次行列として表示されることが推察される。数空間の関数の極値問題に微分法が不可欠なように、関数空間における汎函数の極値問題では変分法が不可欠である。本書の第4章で変分法の基本事項を解説する準備として、第1章で最大値原理に基づく2次形式の主軸変換や線形写像の固有値のミニ・マックス法による特徴付けが取り上げられ、第2章で完全直交関数系における任意関数のフーリエ展開が解説されている理由が理解できると思う。「関数空間に正規直交基底Uiがあれば」と上述したが、直交基底が「積分作用素の固有関数」や「微分作用素の固有関数」で構成できる場合が良く知られた古典的な例であり、対称核を持つ積分作用素の固有値問題(ヒルベルト-シュミット、及びフレドホルムの積分方程式論)やスツルム-リウヴィル作用素の固有値問題が関数を級数展開できる重要な具体例として本書(および下巻)で詳述されている訳である。「微分方程式の境界値問題や固有値問題」と「変分法の最小値問題」が深く関係し、「それらは表裏一体の関係にある」と読者が明確に理解できる所に「クーラント-ヒルベルト本」第4版の大きな魅力がある。ルベーグ空間やソボレフ空間などヒルベルト空間論の典型的なツールは表に現れないが、完備性(あるいはコンパクト性)を持つ関数空間で議論を展開する有用性・有効性を本書の多くの箇所で見出すことができる。ヒルベルトの美しく統一された数理物理の世界の思想を継承する著者のクーラント、その高弟であるフリードリックスとレリッヒなどの碩学の研究成果を取り込んで叙述されている本書の存在感・本物感は「凄い!」の一言に尽きる。この分野のまさに古典中の古典(クラシック)である名著「クーラント-ヒルベルト」の新版を数理科学に興味をもつ多くの方々が手にされることを期待したい(「クーラント-ヒルベルト本」の素晴らしさは上巻と下巻を通読して心底実感できるので、ぜひ下巻も精読されることをお薦めしたい)。【付記】 本書の叙述内容で気づいたこと・感心したことなどを以下に述べたい。気付いたミスプリントは「コメント」に記述したい。§2.7.3の「ラプラスの積分」は、下巻p.106で「グリーン関数」の例の一環として現れていることに注目したい。§3.10.1の例(c)、(d)に現れる対称核はエルミート直交関数、ラゲール直交関数に関わる微分作用素の「グリーン関数」であることに注目したい(詳しくは、下巻§5.15、pp.104~106参照)。§3.10.2の特異積分方程式の例は、吉田耕作『積分方程式論』にも引用され、そこで詳しく解説されているので参考になると思う。なお§3.10.2の最後の例は上述した下巻p.106の例と本質的に同一であることに注意したい。-----§4.9は本書(上巻)で最も感銘を受けた箇所のひとつである。解析力学では、ラグランジアンL(q,v)に対し、一般化運動量pはp = ∂L/∂v、ハミルトニアンHは(Lのルジャンドル変換として)H(q,p) = p・v – Lである。vはv = ∂H/∂pであり、ハミルトンの運動方程式は dq/dt = ∂H/∂p、dp/dt = -∂H/∂qで記述される。本書の§4.9で、関数FがラグランジアンLに、変数の対(u,u’)がラグランジアンの変数(q,v)に、さらにΦがハミルトニアンHに対応していることに気づけば、p.256で説明されている変分問題の標準形はハミルトンの正準方程式に至る正準化そのものであることが明確に読み取れると思う(勿論、変数xは変数tに対応している)。

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